●日本インドネシア共同制作による・森の情景

 

dance:リアント
dance:川野 眞子
語り部・演奏・影絵:Hana Joss=ローフィット・イブラム、佐々木 宏実

 
森の情景では、それまでとは一変してアジアに精通する民族的な音楽になる。
Hana Jossによる“ささやき声”や“森の息づき”。
そこに、リアントと川野眞子のふたりが森の聖霊となって姿を現す。
 
羽毛に包まれるように護られていた子供時代の頃の記憶、自然に対する敬意、
人間として忘れたくないノスタルジー。そんな、心の奥の情景までも描いてみたいと思っている。
その中で、再びチャイコフスキーの音楽(眠りの森の美女)が、花が咲くように流れ、
オーロラが駆け抜けるように成長する姿が描かれる。
巨大な虫の背にまたがって、無邪気に遊ぶオーロラの役を鈴木瑞生(スタジオ アン・ドゥ・トロワ)。
美しい女性へと変貌を遂げるオーロラの役を酒井はなが、それぞれに演じる。
 
人間だけではない生命の息づきの中で成長を遂げたオーロラは...

リアント Rianto

 
 
 中部ジャワ・バニュマス出身。インドネシア国立芸術大学(ISI)スラカルタ校舞踊科卒業。バニュマス地方の伝統舞踊レンゲルをはじめ、ジャワ古典舞踊からコンテンポラリーダンスまで幅広いレパートリーを持つ。
 
2006年 ジャワ舞踊家の川島未耒と共に東京ででワンダルダンスカンパニーを設立。
2009年 ワシントン・インドネシア大使館に招聘され、オバマ大統領就任式レセプションにて舞踊を披露。
2013年 シンガポールの演出家チョイ・カファイのプロジェクト「Softmachine:Rianto」では艶やかな故郷バニュマスの女形舞踊「レンゲル」から力強い男踊り、ダイナミックなコンテンポラリーダンスを披露。現在までアジア、ヨーロッパ各地、オーストラリア、アフリカ、ブルキナファソなどでツアーを展開中。
2016年 ジャワ伝統舞踊をベースに力強く、しなやかな肉体を駆使した独自の最新作「Medium」をオーストラリア、ドイツ、ベルギー、インドネシアで発表。また故郷バニュマスでは既に高齢になったレンゲル舞踊家や男性の女形舞踊家たちとかつて行われていた儀式の復興にも力を注いでいる。2017年アクラム・カーン率いる舞踊団に参加し、欧米各地で公演を行うなど活動の場を広げている。

川野 眞子 Kawano Mako

 
  幼少期より川野依久子の元でモダンダンスを始める。ジャズダンスを川名馨・白松圭子、モダンダンスを池田瑞臣・和田寿子、クラシックバレエを鈴木恵美子に学ぶ。1991年中村しんじ主宰ナチュラルダンステアトル の設立に参加。「ありす」、「ピノッキオ」(新国立劇場)など、長年に渡り中村作品のソリストをつとめる。
アメリカ、オランダ、ドイツのダンスフェスティバルに招聘され、ソロダンス活動を展開する。ダグ・バローン(アメリカ)、テッド・ロビンソン(カナダ)、リー・ウォーレン(オーストラリア)、デンマーク(ヌロ・ファッチーニ)など、世界各地の演出家、振付家の創作活動に参加。作品「さーかす」を自ら振付し、2005年新進芸術家公演事業(山口県、広島県、佐賀県)、2005・2008年新国立劇場、2008年アメリカンダンスフェスティバル(北米)、2009年ドイツ4都市、2016~2018年文化庁巡回公演事業、2018年韓国で公演を行う。学校や地域を対象とする芸術体験プログラムやカリキュラムの開発と作成、パフォーミングアーツの専門的な指導員の育成にも力を注いでいる。
 
1990年 社団法人現代舞踊協会新人賞
2000年 社団法人現代舞踊協会ベストダンサー賞
2003年 (財)松山バレエ団 芸術奨励賞
2005年 東京新聞社 中川鋭之助賞

インドネシア伝統芸能団 Hana Joss
ローフィット・イブラヒム
佐々木 宏実

 
インドネシア伝統芸能団 Hana Joss
2002年ジャワ島ジョグジャカルタで結成。
ジャワの伝統音楽ガムランと影絵芝居ワヤンの上演、ワークショップ、作曲、演奏指導、アーティストや子どもたちとのコラボレーションなど、2005年より日本を拠点に活動。
Hana Jossを中心に、影絵音楽団くぷくぷ、ガムランサークルコンチョ・コンチョ、ジャワ舞踊サークルウィジャヤ・クスマなどの芸能グループを主催する他、ワヤン楽団ピンタンララスのメンバーとして、演奏活動を行う。
また、日本各地のガムラングループの出張演奏指導や、インドネシア語、ジャワ語、インドネシア料理等の講座を担当し、インドネシア文化、芸能の魅力を伝えるべくさまざまな活動を展開。
 
 
ローフィット・イブラヒム Rofit Ibrahim
1979年インドネシア・ジョグジャカルタ生まれ。
幼少の頃よりガムランとワヤンに魅かれ、演奏を始める。
インドネシア芸術高校、芸術大学の伝統音楽学科を経て、大学の芸術団の一員としてフィンランドのアジアフェスティバル等に参加。またパクアラマン王宮の楽団員としても活動。
2005年から日本在住。ダラン(影絵人形遣い手)として、また演奏家としてさまざまな公演、ワークショップや音楽指導を行う他、ガムランの調律やワヤンの制作なども行う。
 
佐々木 宏実 Sasaki Hiromi
1979年大阪生まれ。
2002年からインドネシア政府国費留学生として、インドネシア芸術大学伝統音楽家に2年間留学。大学に通う一方、王宮やラジオ局、村での結婚式など演奏に積極的に参加する他、作曲も行った。
2005年から日本を拠点に公演活動を中心に、ワークショップ、芸能サークル、インドネシア語、料理講座の講師としても活動。