今回も、心が熱くなる場面がいっぱいありました。例えば、小学校にワークショップに行った日、特別支援学級の二人の子が舞台の上でひとりで踊ってくれたのですが、ひとりの小さな男の子が舞台から下りて列に戻った時に、同じ特別支援学級の上級生の男の子が、その子をぎゅーって抱きしめてあげたんです。その時に思わず涙してしまいました。
人間って本当は、すべての人が、すごく多面的な存在だと思うんです。 みんな色んな面を持っているから、一言で「この人はこんな人」なんて言えないんじゃないか、と思っています。でも、会社とか学校に行くと、物事が円滑に進むように決められた「社会のルール」っていうのがあって、その人のある側面しか発揮されない、あるいはある側面しか見てもらえない、ってことが多々あると思うんです。でも、ダンスはそんなの全部とっぱらってくれて、その人のすべてがそこにあって、いろんなことを感じさせてくれる。 人との関わりによって何かが創られていく素晴らしいプロセス。
by 戸田裕美子